世界かんがい施設遺産山田堰

2023.11.10

美奈宜の杜から車で20分。

朝倉のシンボル「三連水車の里あさくら」の近くにある山田堰を
みなさんはご存じですか？☺

山田堰は、江戸時代作られた井堰です。

干ばつで苦しむ農民たちを救うため、筑後川右岸の耕地を水田化するために設けられました。

実は、筑後川は日本三大暴れ川の一つで、水流も激しい上に

周囲の土地が高く、近隣の田畑は取水しずらい地形でした。

そこで大小の石を水流に対して斜めに敷き詰め、水勢を抑えつつ用水路に水を導き、

水車で水をくみ上げることで近くの田畑に水が行き渡るようになりました。

日本唯一のこの構造は、

1790年に完成し、その後何度も補強工事が行われましたが、全体の形や石はほぼ当時のままだそうです。

水上交通のための「舟通し」、魚が遡上できる「中舟通し」、

取水口近くに砂利がたまらないようにする「土砂吐き」と分かれており

取水口へは水流を導き、下流へ流れる分は減勢する作りになっているのです！

まさに先人の知恵と技術の結晶ですね…✨

また、2019年12月に亡くなった中村哲医師は、この山田堰をモデルにアフガニスタンに用水路を築造しました。

荒れ果てた大地に緑を取り戻し、約65万人の命を救ったと言われています。

このことから世界的注目を集め、海外からも多くの方が視察に来られるそうです。

朝倉が誇る世界的な遺産ですね！

ぜひ一度訪れてみてください😉

【美奈宜の杜】
住所：〒838-0020 福岡県朝倉市美奈宜の杜1丁目他
交通アクセス（車）：福岡市内から福岡都市高速道路→九州自動車道→大分自動車道を利用し、
甘木I.C.経由で約45分。（カーナビ検索は0946-21-1717）

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